約 2,993,790 件
https://w.atwiki.jp/magamorg/pages/2344.html
超聖獣ラブ・アンド・ピース コモン 光 5マナ 7500 シャイン・モンスター ■進化―自分のシャイン・モンスター一体の上に置く。 ■W・ブレイカー ■ブロッカー ■相手のカードの効果で自分の手札が捨てられるとき、このカードを手札から捨ててよい。そうした場合、その効果を無効にし、カードを3枚引く。 (F)自分の身に代えても誰かを守りたい、そう思えたとき、真の愛の力が輝くのだ! 作者:MorG 評価
https://w.atwiki.jp/duelrowa/pages/362.html
本当はさびしかった、君に会うまでは。 ひとりでいる方が気楽なんだって、嘘ついてた。 ☆ ナオミ・マサツグ。 異世界に転移するまで、彼は孤独な人生を歩んできた。 学校ではミヤモト達にいじめられた。ミヤモトは弱い相手を見つけて嫌がらせをする、性格の悪い男だ。マサツグは彼のせいで何度か死にたい思いすらしてきた。 そして親にも愛されず、見捨てられた。……その過去が今のマサツグを形作り、反面教師ともなっているのがなんとも皮肉だが。 そんな彼は転移しても才能無しと判断されて、孤児院を任されたわけだが――まさかその結果、家族というものを知ることになるとは思わなかった。 運命とは皮肉なもので、もしも彼に誰から見てもわかる特殊な才能があれば――マサツグはきっと孤独なままだったろう。どれだけ褒め讃えられても、英雄視されても――孤独な心は埋まるものじゃない。事実として、孤児を失った後に聖剣に選ばれた時も彼女達を守れなかったことが原因で一度手放している。 空っぽの心を満たせるもの。それは純粋な愛であり、絆だ。 愛とは何も恋愛的な意味だけじゃない。家族に向けられるソレも、立派な愛である。 それは今までのマサツグに最も欠けていたもの。普通の家庭環境ならば誰もが当然に享受出来るが、そうじゃなければ決して手に入ることのないもの。――それが家族愛。 実際、マサツグは親に対して複雑な感情を抱いている。それが孤児達を大切にする理由にも繋がってるのは皮肉なものだが……彼女達には自分のような思いをしてほしくないという考えが強い。 それは弱さを知っているから。辛い過去を味わってるから得られた、優しさでもある。 彼が孤児達から好かれているのも、みんなそういう優しさを感じ取っているからだ。 孤児達は皆、様々な理由でここへ来た。……シーは色々と特殊な存在なのでともかく、リュシアやエリンなんかはそれぞれ辛い過去を背負っている。 痛みを知る者が集い、身を寄せあい――そうして孤児院で生活をしてきた。 彼らは紛れもない家族だ。血の繋がりこそないが、その在り方は家族そのものである。 ――だから結論として、ナオミ・マサツグはリュシア達のことが大好きだ。 決して口には出さないが……だからもしも殺し合いに呼ばれていなかったら、後に処刑を乞うリュシアを意地でも止めようとする。 その方が楽だとわかっているのに――全員を助け出すという個人的な感情を優先した。 孤児達を失えば、何かが決定的に終わってしまう気がしたから――。 そんなマサツグだから――メグの気持ちがわからないわけじゃない。 もしも孤児達が見せしめにされていたら……自分も迷走していた可能性がある。そこは否定出来ない。 『チマメ隊は永遠だから……。この絆は誰にも裂かせないよー!』 絆。 過去のマサツグなら「そんな曖昧な言葉など知るか」と一蹴していただろうが――孤児や友と絆を育んだ今の彼には、彼女の気持ちが痛いほどわかってしまう。 孤児達を里親に出してから――静かで気楽な生活を送っていた。そこに居て当たり前の擬似家族を失った時に改めて思い知る、彼女達の存在の大きさ。 諸々の負担が減ったはずなのに――味気ない生活に虚しさすら感じていた。 それでもシルビィとアルノンが居たから、心を保つことは出来たが――以前なら地形を変えるほどの攻撃も随分と威力が落ちた。マサツグのスキルは心次第で強さが変わる。このデスゲームの参加者、キリトやpohの世界に存在し檀黎斗が取り入れた心意システムのようなものだ。 「ふっ……。まさか俺がこんなことで感傷に浸るとはな」 我ながら自分らしくないな――とマサツグは思う。 相手はまだ出会ったばかりの少女だ。リュシア達とは違い、思い入れなんて微塵もない。 ならばここは捨て置けば良い。助ける必要なんてないだろう。 ……そう理解出来ているのに、どうしてだろうか。 理解は出来るが、納得が出来ない。ただの感情論になってしまうが――このままメグを放置したくはない。 ナオミ・マサツグは実は自分をあまり理解出来ていない。というよりもひねくれ者な彼は、あまり自分に素直になれない。 いつも孤児を守る為に行動しているから、本当は彼女達を愛しているのに。そんな自分をあまりわかっていない。 だがそれでも、いつも行動するのがマサツグという男だ。――きっと大切な存在というものを、心の底では認めているのだろう。 「マサツグさん……」 クウカが心配そうな表情でマサツグを見つめる。 彼女はドMという拗らせた性癖こそあるが、善人か悪人かで言えば間違いなく前者だ。 自分が仲間を殺された状況でも――メグやマサツグを気遣うくらいの優しい心を持っている。 それはモニカという小さなリーダーの影響もあるかもしれないし、ヴァイスフリューゲルとして活動したから得たものかもしれない。 もちろん根っからの善人ではあるのだが、人助けをしていく積み重ねで……こういう心が養われたというのもあるだろう。 それはクウカだけに限らない。ヴァイスフリューゲルの面々はみんな特徴的な個性を持っているが、それでも仲間を気遣う『優しさ』というものを心の内に秘めている。 一見、まとまりのない寄せ集めに見えて実はしっかりと絆で結ばれている――それもまたヴァイスフリューゲルの特徴だ。 「そんな表情をしてどうした?俺の顔にゴミでも付いているのか?」 「そ、そうじゃないです。クウカはマサツグさんが心配で……」 「心配、か……」 ふっ――とマサツグは笑う。 まさか自分が守ろうとしている少女に、心配されるとは。我ながら情けない有り様だと思った。 だが――何故だろうか。不思議と嫌な感じはしない。……むしろマサツグ自身は自覚していないが、少し口元が緩んでいる程だ。 「まだ知り合って間もないというのに、俺なんかの心配をするとは……お人好しだな」 俺なんか――。 そんな言葉が出て来たのは、マサツグが自分自身を卑下しているからに他ならない。 孤児を里親に出した時もそうだが、彼は何かと自分を過小評価する傾向にある。 リュシア達に無償の愛を与えていたのは間違いなくマサツグであり、彼は立派に親代わりをしていたというのに――それでも自分なんかよりも他の者からしっかりと親の愛を受けた方が良いと思った。孤児達はマサツグの愛を受け取り、成長したのに――彼はそんなことにも気付けなかった。 それは家庭環境の歪みであったり、ミヤモト達から受けたイジメであったり――様々な原因が屈折した精神を作り上げたからだろう。周りに否定されてばかりの人生では、自尊心などというものは育たない。 普通ならば親が愛を与え、それによって自信や自尊心も成長するものだが――マサツグはそんな当たり前の『愛情』すらも享受出来なかったのだから。 「あぅ……。知り合って間もないと言われたら、たしかにその通りなのですが……」 クウカは少しだけ言葉に詰まる。 彼女は別に弁が立つ方でもないし、どちらかと言えば気が弱い方だ。 モニカやユキ、ニノンならばもっと違う反応を示したかもしれないが……クウカは彼女達ほど強いわけじゃない。 だが――それでも、クウカにも引けない場面というものが。曲げたくない意志というものはあって。 「そ、それでもクウカは――マサツグさんが好きです。大切な仲間だと思ってます……」 ここでちゃんと伝えなければ、きっと後悔すると思ったから。 別に自分がマサツグをどうこう出来ると思うほど、クウカに自信があるわけじゃない。こんなことを言っても無駄かもしれない。 それでも『俺なんか』なんて自虐するマサツグに、正直な気持ちを伝えたかった。大切な仲間だと思っていることを教えたかった。 「そうか。……俺は何かお前に『仲間』と呼ばれることをしたのだろうか?」 仲間。 そんなふうに呼ばれるようなことをした記憶はマサツグには無い。 たしかにクウカのことを保護したが――メグは闇堕ちさせてしまうし、彼の行動はお世辞にも褒められたものではないだろう。 別に仲間と呼ばれることに対して何か負の感情があるわけじゃないが――そんな言葉、今の自分には相応しくないとマサツグは思った。 普段ならその言葉を素直に受け取らず、何か言い返したり否定していたかもしれないが――マサツグも人間。感情の生き物だ。 今の状況が精神的に苦しいということもあり、つい口から素直な疑問が零れてしまった。 様々な情緒を感じさせる、マサツグの瞳を真正面から受け止めて――クウカは一瞬、言葉を失いそうになった。そこに秘められた感情が、あまりにも深そうだったから。 (……つ、伝えなきゃ!) それでもクウカは、引き下がらない。――このまま疑問に答えなければ、マサツグが悪い方向へ行ってしまう予感がしたから。 なによりクウカは感謝しているのだ。マサツグと出会えず、一人で居たらどうなっていたかわからないから。 ……孤独の状態で仲間の死を知るのと、そうじゃないのでは色々と違ってくる。孤独は人を狂わせてしまう。人は独りでは、生きられない。 マサツグは本人こそ自覚していないが――クウカという少女をしっかりと守っていた。 そしてクウカもまた――マサツグの心を守りたいと思ったから。 「ク……クウカは……」 マサツグの瞳が、真っ直ぐとクウカを見据える。 まるで彼女の本質を試すかのように、次の言葉を待っている。 別にクウカを疑ってるわけじゃない。……ただ単純に彼女が何を伝えようとしているのか気になっただけで。 何故ならクウカはきっとそこまで気の強い女じゃないとマサツグは考えている。そんな少女が緊張しながらも、疑問に答えようとしているのだ。 ……異世界へ来る前のマサツグならそれほど興味を示さなかっただろうが、やはり孤児達と触れ合ってから色々と変化したのだろう。 守るべき者も、絆も、愛さえない灰色の世界はいつしか虹色に彩られていた。 ――もしもマサツグが孤児院で彼女達と交流する以前の状態で連れてこられたのなら、きっとクウカなんて放置したし、メグのことも大して気にしなかった。……心を乱されることもなく、自分だけが生き残る手段でも考えていた可能性が高い。 環境が人を変える、とはよく言ったもので。 ナオミ・マサツグという男は異世界召喚で大切なモノを得たことで、今までにない感情を知り――それが結果的に彼の強さとなった。 守るスキルは何かを守る際に真価を発揮する。それ即ち、心の力。 孤児院を経営することでリュシア達と絆が芽生え、家族のようになり――だからこそ彼はここまで強くなった。 才能がないと認定されたことで孤児院を任された結果、こんな想いを手に入れたというのは皮肉なものだが――別にマサツグとしては地位や名誉に興味がないし、なにより孤児と出会えたことを悪くないと思っている。 そしてクウカに仲間などと呼ばれたことも――正直に言えば、悪くない気分だ。 まだ出会って数時間。それも大して何かあったわけじゃないマサツグを素直に仲間だと言ったのは、クウカの人柄の良さゆえだろうか。 なんとなくそんな気もするのだが――それにしてもクウカを保護して以降のマサツグは不審者から守ったこと以外はロクに活躍していない。子供のような言動の男も殺され、メグは目の前で攫われ――それでもなお仲間だというのなら。 ならばクウカの口からその理由を聞きたい。……仲間呼ばわりされること自体は悪くないが、それでも不甲斐ない自分にそんな評価を下されたのが納得のいかないところではある。 「クウカは……マサツグさんと出会ってなければ、どうなっていたかわかりません……」 「……どういうことだ?」 マサツグからしたら、自分は何も助けていない。 クウカにとってはマサツグの存在が支えになったのだが――そんなことを察することが出来ないのがこの男だ。悪く言えば卑屈で、自分の価値をあまり理解していない。 ……もっとも孤児達と交流するまでの環境があまりにも酷かったので、仕方ないのだが。 「えっと……最初の男の人に撲殺されてた可能性がありますぅ……」 竹刀でマサツグ達を襲った剣聖こと、虐待おじさん。クウカのみならば彼に嬲り殺されてた可能性は高い。 守りにこそ優れているが、攻めはそこまで得意じゃないのだ。ドMだけに。 「それは俺も同じだな。クウカが居なければ、真正面からあの猛攻を受けていた可能性もある」 「はい。だ、だからその……クウカ達は力を合わせて戦いました」 クウカがタンク役をして、マサツグが攻める。実に理にかなった役割分担だ。 マサツグとしては無意識的ではあったがこれは立派な協力であり、二人で戦ったということになる。 「ふ……。それで俺を仲間と呼んだのが」 ここまで説明されたら、マサツグでもわかる。たしかに共闘を果たした以上、仲間意識を持たれるのもおかしくない。 こんな自分に仲間意識など――という気持ちもあるが、本気で家族ごっこをしていたリュシア達の前例がある。クウカの気持ちも否定は出来ない。 「そ、そういうことですぅ。それにひとりぼっちだったら……クウカはどんな迷走をしていたかわかりません……」 クウカはヴァイスフリューゲルの大切な一翼を失った。 彼女のために殺し合いを肯定する――なんてことはしないだろうが、それでも何らかの形で迷走していたかもしれない。 これまでモニカ達が支えてくれたように、今回はマサツグという新たな仲間が彼女を支えてくれたのだ。 (一人きりの迷走……) クウカのその言葉は、マサツグにも同じことが言えた。 もしもこの場で誰にも遭遇せず、敵対者と出会っていたら――自分はどうなっていただろうか? もっと言うなら、異世界召喚されて偉大な力を得ていた場合――莫大な富と名誉を得られたとしても、果たしてその時マサツグはどうなっていただろうか? マサツグはリュシア達『家族』が――ルーナ孤児院ファミリーが居たからこそ、これほどまでに成長した。 誰かと繋がるということの大切さは――口にこそしないが、理解している。何故ならその想いこそが無限の力を呼び覚ますのだから。 「やれやれ……。殺し合いの最中に仲間が出来るとは思わなかったが……」 今、自分達は殺し合いに巻き込まれている。 それはどうしようもない事実だし、これから次々と失う羽目になるかもしれない。 「ふ、不謹慎だったでしょうか?」 だが――そんな状況でもこの時ばかりは自然とマサツグの口も緩んで。 「ふ……。わかった。じゃあ俺たち仲間で、さっき攫われたメグも助けるとするか」 その道はきっと、困難を極めるかもしれない。 もしかしたらもう間に合わないかもしれない。 それでも――――。 優しい孤児院(おうこく)で培った精神は、マサツグの心を後押しした。 「は……はい!」 クウカもつられて、にこやかに笑った。 『俺たちルーナ孤児院ファミリーで、家を守るとするか』 ――懐かしいな。 三人の孤児と共に家を守った時のことを、ふと思い出す。 それほど大きな月日も経ってないだろうに、随分と懐かしい。……あいつらは今も元気にしているだろうか? 夜空を眺める。 あいつらを失った時と同じ、静かな空間――。 「綺麗な夜空ですぅ~っ!」 ……とはいかなくて。 またしても俺の生活にはやかましい存在が加わった。 まったく――変態性癖のドM野郎とは、シーと引けを取らんキャラの濃さだ。 だがこういうのも――悪くない。静かで味気がない毎日より、ずっと良い。 『チマメ隊は永遠だから……。この絆は誰にも裂かせないよー!』 メグ、お前は――――。 『寂しい気持ちでいっぱいになっちゃいそうでしたけど……ご主人様が来てくれたおかげでそんな気持ちどこかに消えちゃいました!』 家を守る決戦前夜――あの時のリュシアの言葉を思い返す。 『ご主人様はすごいです。傍にいるだけで勇気をくれます』 ――果たして俺は、リュシア達のようにメグのことも救えるのだろうか? リュシアは故郷の両親を失ったが、マサツグと交流したことで多少は助けてやることが出来た。 だが――必ずしもメグまでもがそういくとは限らない。あのベルトに、同行者……どちらも油断ならない存在だ。 だがいつまでも迷っても、仕方ない。 ならばナオミ・マサツグは迷える子供を救うための道を選ぼう。 「行くぞ、クウカ」 「わ、わかりました!」 「ルーナ孤児院ファミリー出撃だ」 「ヴァイスフリューゲル ランドソル支部、出発ですぅ~!」 「「……」」 「……ふっ。まさかチーム名が被るとはな」 「ご、ごめんなさい……!こうなったら、クウカはどんなお仕置でも……ぐふふ……」 「いきなり気持ち悪い顔をするな。とりあえず今後は『ルーナフリューゲル』とでも名付けるか」 ☆ 誰も同じじゃない。 それこそが生きてる意味だから。時として出した音が、不協和音でも。 だから諦めない。信じ抜ける強さで――。 辿り着ける世界の果てで君と見る景色が真実なんだ 【D-4/一日目/黎明】 【直見真嗣@異世界で孤児院を開いたけど、なぜか誰一人巣立とうとしない件(漫画版)】 [状態]:健康、疲労(小) [装備]:竈門炭治郎の日輪刀@鬼滅の刃 [道具]:基本支給品、ランダム支給品1~2 [思考・状況]基本方針:ラスボスを倒す。殺し合いを脱出するには、これしか手段がないようだな 1:エリン、クウカ、メグとその友人を守る。 2:メグを連れ去った仮面の戦士を見つけ出し、メグを取り戻す 3:もう失うことは御免だな [備考] 「守る」スキルは想いの力で変動しますが、制限によりバランスブレイカーになるような化け物染みた力は発揮出来ません 参戦時期はリュシア達が里親に行ってから。アルノンとも面識があります 【クウカ@プリンセスコネクトRe Dive】 [状態]:ダメージ(小)、魔力消費(小) [装備]: [道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3 [思考・状況]基本方針:こ、困ってる人を助けます…… 1:ク、クウカはメグちゃんを取り戻したいのです…… 2:モニカさん達と合流したいです 3:クウカ、マサツグさんのことが気になりますが……今はそれどころじゃないですね [備考] 頑丈です。各種スキルも使えますが魔力を消費します。魔力は時間経過で回復していきます 045 RIDE OR DIE(前編) 投下順 046 彼と彼女の情景 044 集いし願い 未界域のヴェアヴォルフ 時系列順 048 グレイブ・スクワーマー 017 DIVE to DEEP ―青い季節の罪深き夜に― 直見真嗣 070 Break&Peace クウカ
https://w.atwiki.jp/moeshopdata/pages/35.html
1 【ノアピース屋】メーレ 【魔法触媒屋】ラウラ 2 【ノアピース屋】ニーナ 【ノアピース屋】パフィー 【ノアピース屋】ヴィレ 3 【アクセサリー屋】ドゥーガン 【修理屋】カレン 4 【修理屋】オーブ 【大工道具屋】フランク 5 【ギルド雑貨】アルマ 6 【ポーション屋】ユリア 【レシピ屋】コーラル [ノアピース[スモールワープ]] [ノアピース[ソーンスキン]] [ノアピース[テレポート]] [ノアピース[ディスペルサモン]] [ノアピース[フリーズブレイド]] [ノアピース[フレイムブレイド]] [ノアピース[メスメライズ]] [ノアピース[ライト]] [ノアピース[リエージェントアルケミー]] [ノアピース[リコールストーンウォール]] [ノアピース[リコールドリンク]] [ノアピース[リコールレイション]]
https://w.atwiki.jp/moeshopdata/pages/176.html
1 【料理道具屋】シルエラ 7 【銀行】アデラ 【書写屋】カザ 8 【酒屋】メイスト 【食べ物屋】ヴェルデ 【食べ物屋】パメロ 2 【修理屋】イギー ネ オ ク ・ ラ ン グ 以 外 【大工道具屋】ラズ 【武器屋】テリー 3 【アクセサリー屋】ステファニー 【クリエイター雑貨屋】セシル 【修理屋】プリミン 4 【ポーション屋】ルナ 【魔法触媒屋】ディビス 5 【ノアピース屋】アレック 【ノアピース屋】ウッドロー 【ノアピース屋】ジーン 【ノアピース屋】ステラ 【ノアピース屋】トビー 【ノアピース屋】ベン 6 【フォレスター雑貨屋】フォックス 【ペット屋】ブリット 【秘伝の書屋】ジョセ [ノアピース[アイスボール]] [ノアピース[オーブン]] [ノアピース[サンダーボルト]] [ノアピース[ショックボルト]] [ノアピース[スターダスト]] [ノアピース[ソニックケイジ]] [ノアピース[フリーズ]] [ノアピース[ブレイズ]] [ノアピース[ポイズンミスト]] [ノアピース[ポイズンレイン]] [ノアピース[マイナーバースト]] [ノアピース[リトルツイスター]]
https://w.atwiki.jp/yurina0106/pages/4086.html
タグ おっとり 曲名ひ 歌 凛 作詞 樋口秀樹 作曲 樋口秀樹 作品 タペストリー -you will meet yourself-OP タペストリー -you will meet yourself- original sound track
https://w.atwiki.jp/hptrade/pages/55.html
2013年4月13日 ブックレット「北海道発のフェアトレード」ができあがりました! 北海道発のフェアトレード 人々をつなぐ『東ティモール・マウベシ珈琲』 A5版 56ページ 定価500円 送料1冊80円※2~4冊120円、その他の冊数の場合はお問合わせください。 2013年2月に逝去された越田事務局長のフェアトレードに関する最後の講義(2012年11月20日、さっぽろ自由学校「遊」の「札幌・北海道のフェアトレード」連続講座第2回)を採録・掲載しました。 東ティモールについて歴史や越田事務局長の復興支援からのかかわりが述べられています。また、先進国主導のフェアトレードの問題点を指摘し、フェアトレードについて「買っておしまいにならない、利益を還元する必要がある」「貧しいアジアと豊かな日本という構造・格差が縮まるなかで『やや貧乏な人々』が連帯することではないか」と、地域と地域、人と人、幸せの分かち合い、公正の実現などについて提案しています。 本書を東ティモールやフェアトレードの勉強会などに活用していただき、『東ティモール・マウベシ珈琲』を味わっていただけると幸いです。 ■ 主な内容:ほっかいどうピーストレードとは─コメったときはお互いさま思想(越田清和)/なぜ東ティモールに惹かれるのか、顔の見える関係とは/『東ティモール・マウベシ珈琲』には道産小麦のお菓子が似合う/マウベシ珈琲のできるまで/東ティモール基礎情報/ほか ■ 申込み方法:電話またはFAX、メールでお申し込みください。FAX・メールの場合は住所と電話番号を明記ください。請求書と郵便振込票を同封します。 ■ 申込み先:NPO法人 ほっかいどうピーストレード TEL 070-5619-3222 FAX 011-812-4377 メールでのご注文は下記のアドレスまたはメールフォームからお願いします。 E-mail hokkaidopeacetrade@gmail.com メールフォーム ※メールフォームの内容に住所と電話番号を記入してくださいますようお願いします。 名前 メールアドレス 内容 このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー と 利用規約 が適用されます。
https://w.atwiki.jp/moeshopdata/pages/31.html
1 【ノアピース屋】メーレ 【魔法触媒屋】ラウラ 2 【ノアピース屋】ニーナ 【ノアピース屋】パフィー 【ノアピース屋】ヴィレ 3 【アクセサリー屋】ドゥーガン 【修理屋】カレン 4 【修理屋】オーブ 【大工道具屋】フランク 5 【ギルド雑貨】アルマ 6 【ポーション屋】ユリア 【レシピ屋】コーラル [ノアピース[アイスボール]] [ノアピース[オーブン]] [ノアピース[サンダーボルト]] [ノアピース[ショックボルト]] [ノアピース[スターダスト]] [ノアピース[ソニックケイジ]] [ノアピース[フリーズ]] [ノアピース[ブレイズ]] [ノアピース[ポイズンミスト]] [ノアピース[ポイズンレイン]] [ノアピース[マイナーバースト]] [ノアピース[リトルツイスター]]
https://w.atwiki.jp/magichappy/pages/1974.html
▼ 東アドゥリン / PCK.ワークス Civil Registrar ご苦労さまです。 ピースキーパー・ワークスについて 何か聞きたいことはありませんか? 選択肢:何を聞きますか? ピースキーパー・ワークスの役割 Civil Registrar ピースキーパー・ワークスは、 主に治安の維持や要所の警備で 開拓計画に貢献しています。 Civil Registrar 私たちのワークスは、 命を賭けてアドゥリンを守る 覚悟を持つ人々で構成された、 最も誇りのある集団です。 Civil Registrar ピースキーパー・マイスターは ヴォーケイン家のグラッツィグ様です。 十二名家でも最も忠義に厚く、 幾度も街を危機から救った英雄です。 ピースキーパー・ワークスの状況 Civil Registrar ピースキーパー・ワークスの 現在のワークスランクは[Number]です。 Civil Registrar 同盟からは [とても低い/まだ低い/ある程度の/なかなかの/高い/とても高い/最高の]評価を受けています。 まだまだこれからですね。 Civil Registrar 皆さんのワークスコールの 達成状況は[とても悪いですね。/良いとは言えません。/まずまずですね。/良い方だと思います。/とても良いですね。] 次回の評価のタイミングで、 ワークスランクが[下がるでしょう。/下がるかもしれません。/変わるかどうか……。/上がるかもしれません。/上がるでしょう。] Civil Registrar ピースキーパー・ワークスで 現在、提供されているサービスは…… Civil Registrar 「古式防具提供」と…… Civil Registrar 「古式武器提供」と…… Civil Registrar 「古式防具提供II」と…… Civil Registrar 「戦闘補助アイテム提供」になります。 Civil Registrar ピースキーパー・ワークスの 増築状況によりイオニスに 追加されている効果は…… Civil Registrar 「物理防御力アップ[小/中]」と…… Civil Registrar 「魔法防御力アップ[小/中]」と…… Civil Registrar 「ヒーリングHP・MPアップ[小/中]」と…… Civil Registrar 「最大HP・MPアップ[小/中]」になります。 ワークスコールの種類(治安維持を選択) Civil Registrar 特定の地域へ赴いて、 魔物を生み出す巣を破壊します。 現地でレイア・レイヴに参加して 勝利しないと達成と認められません。 Civil Registrar 開拓計画でも厄介なのが、 開拓の妨げとなる魔物の巣です。 破壊しても新たな巣が作られるため 定期的な排除が必要なのです。 ワークスコールの種類(巡回警備を選択) Civil Registrar 特定の地域へ赴いて、 そこに生息する魔物を駆逐します。 現地で特定数は討伐しないと 達成と認められません。 Civil Registrar 開拓を進めるほど、 住民は危険な魔物の噂を耳にします。 それらは巡回して見つけ次第倒さないと 街の住民も怯えて眠れないでしょう。 現在の増築計画(ワークスフラッグを選択) Civil Registrar ワークスフラッグの 増築計画が成功すると、 「古式武器提供」のサービスを 担当するスタッフが増員されます。 Civil Registrar また、イオニスに 「物理防御力アップ小」の 効果が追加されます。 現在の増築計画(サインボードを選択) Civil Registrar サインボードの 増築計画が成功すると、 「古式防具提供II」のサービスを 担当するスタッフの提供品が増えます。 Civil Registrar また、イオニスに 「魔法防御力アップ小」の 効果が追加されます。 現在の増築計画(エンブレムを選択) Civil Registrar エンブレムの 増築計画が成功すると、 「戦闘補助アイテム提供」のサービスを 担当するスタッフが増員されます。 Civil Registrar また、イオニスに 「ヒーリングHP・MPアップ小」の 効果が追加されます。 現在のコアリション投票 Civil Registrar ピースキーパー・ワークスの 現在の増築計画の中で、 最も支持されているのは…… Civil Registrar [ワークスフラッグ/サインボード/エンブレム]の 増築計画のようです。 [他の計画がありませんからね。/他の計画とは圧倒的な差です。/他の計画よりは票が多めですね。/しかし他の計画とは僅差ですね。] 現在の自分の評価 Civil Registrar ピースキーパー・ワークスを 代表して、あなたのこれまでの 功績を一言で表現するならば…… Civil Registrar ピースキーパー・[ルーキー/スタッフ/パートナー]! いわば、[駆け出しの新人/戦力になる人員/信頼できる仲間]、 という評価です。 ▲ ■関連項目 ワークス Copyright (C) 2002-2013 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
https://w.atwiki.jp/moeshopdata/pages/178.html
1 【料理道具屋】シルエラ 7 【銀行】アデラ 【書写屋】カザ 8 【酒屋】メイスト 【食べ物屋】ヴェルデ 【食べ物屋】パメロ 2 【修理屋】イギー ネ オ ク ・ ラ ン グ 以 外 【大工道具屋】ラズ 【武器屋】テリー 3 【アクセサリー屋】ステファニー 【クリエイター雑貨屋】セシル 【修理屋】プリミン 4 【ポーション屋】ルナ 【魔法触媒屋】ディビス 5 【ノアピース屋】アレック 【ノアピース屋】ウッドロー 【ノアピース屋】ジーン 【ノアピース屋】ステラ 【ノアピース屋】トビー 【ノアピース屋】ベン 6 【フォレスター雑貨屋】フォックス 【ペット屋】ブリット 【秘伝の書屋】ジョセ [ノアピース[イムサマスグレイブ]] [ノアピース[ウォーンパニッシュメント]] [ノアピース[クライシスコール]] [ノアピース[ゴーストダンス]] [ノアピース[サモンケルベロス]] [ノアピース[サモンスカルパスメイジ]] [ノアピース[サモンゾンビアーミー]] [ノアピース[サモンヴァンパイアバット]] [ノアピース[サンクンアンカー]] [ノアピース[スティームドライブ]] [ノアピース[ブラッドディール]] [ノアピース[ブラッドルーレット]]
https://w.atwiki.jp/sasaki_ss/pages/1819.html
「ふむ。確かカルピスが世に生まれたのは今から遡ることおよそ90年ほど前、大正8年の7月7日だったと聞いている」 「なるほど。だからか」 奮発したのか、若干濃い目のカルピスを口に含みながら隣の佐々木に相槌を打つ。 今日は七月七日、いわゆる七夕……の前日。 つまり七月六日である。 「しかしアレだな、学生服っつーか、教室でこんなん飲んでると特別って感じがするよな」 「くく、いつかのエンターテイメント症候群かい?」 「まだそんなの覚えてるのかお前は」 しかし、七月七日だから、なんて言って教師が振舞ってくれたのはそんな理由があったのか。 まあ面倒ごとの代価としちゃあ、ちょっと安っぽい気もするがな。 「くく、キョン、笹飾りの手伝いがそんなに重労働と感じたかい?」 「時給換算してみろよ。最低賃金をぶっちぎりで下回るぜ」 「そもそも居眠りしたキミが悪い」 「ごもっとも」 まあペナルティを受けたのは俺だ。 一緒に居残りしてまで手伝ってくれたお前には感謝してるよ。 「くく、こんな風に教室に笹飾りなんてするのはきっと中学で最後だから、ちょっとした記念さ。高校にもなるとみな大人びてくるからね……」 「どうした?」 中学の教室に二人、カルピスのグラスを傾けながら四方山話に花を咲かせていると ほんの若干だが佐々木の眉根が上がっているのに気付いた。 「いや、このカルピス、ちょっと濃かったかな」 「そうか?」 まあ確かにもう少しだけ薄い方が良いか。 だが氷まで用意してくれたんだ、溶けるのを待っていれば薄まるさ。 「うーん。いや贅沢を言うのも筋違いなのだが、僕には「少し」どころじゃなくてね」 「ああ、カルピスってそういう好みの違いがあるよな」 「自分で希釈して飲む飲料だからね」 言って、ちろりと舌先で舐める。 「ちなみに、このスタイル自体は発売当初から変わらないそうだ」 「ほう。発売が90年前だったか?」 「そうだね」 いつもの事だが、成績優秀な割にこいつの雑学帳はえらく充実しているな。 よっぽど脳の容量に余裕があるらしい。 「くくく、お褒め頂き光栄だが、趣味と言うのは大抵そういうものではないかな?」 「ごもっともだ」 鉄道の時間表やゲームの乱数表、趣味の世界は凄まじいからな。 うんうんと頷いていると、佐々木が立て板に水よろしく、すらすらと語りだした。 水を向けたのは俺ではあるが、こいつの立て板は随分と水が流れやすい。はてさて一体どこから水を得ているのだろうね? 俺にも少し分けてくれ。 「ところでカルピスは発売当初は高級な飲料だったらしい。キョン、キミは『醍醐味』という言葉は知っているかい?」 「さすがにそれくらいは知識として知ってるぞ」 なんとかの醍醐味だ、とかそんなんだろ? 「くく、ややアバウトだがその通りだ」 要は「その物事における面白い部分」とかそんな意味だよな。 「さてキョン」 カラン、と氷を鳴らして笑う。 「話は変わるが、カルピスのカルとはカルシウムの事だが、ピスというのは牛の乳を精製した液体を指すんだ」 「なるほど。……しかしピスか? 聞いた事がないな」 「そりゃそうだ。一種の造語なのだよ」 「ほう」 まず仏教において、牛の乳の精製は五段階に分けられるらしい。 つまり、乳、酪、生酥、熟酥、醍醐、と五段階に精製され、進むごとに上質・美味・純粋な味になるという。 その第四段階「熟酥(サルピス)」、或いは五段階目「醍醐(サルピル・マンダ)」からとって、カル・ピスと名付けられたのだ、と……。 「なるほど。そもそも醍醐味ってのは、すげえ美味い、とかそんな意味があるんだな」 精製しつくした一番美味いところだから、転じて「醍醐味」って事か。 「精製と言うのは手間だっただろうしね」 「ん? いや待て佐々木」 「くく、どこか問題があったかな?」 言って気付いた。こいつ、俺がこう聞くように仕向けやがったな? 口の端を釣り上げて笑う佐々木を見ていれば、いくら俺だってそれくらい解るぞ……まあ、別にいいが。 「おかしいぞ。前者なら四段目で中途半端だし、後者なら略してカルピルになるじゃないか」 「ふむ。確かにその通り」 最高に美味い、という表現があるのになんでわざわざその手前を語源に使うんだ。 おかしいじゃねえか。 「そこで同社の『日本一主義』が登場するわけだ」 「なんだそれ」 我ながらバカみたいな返事である。 「つまり、何らかの大事な事を決める場合、その道の第一人者に尋ねてアドバイスを貰おう、という発想さ」 「餅は餅屋ってか」 「その通り」 言って佐々木はくるくるとカップをくゆらせる。 「それで、当時、作曲家にして音声学の権威であった山田耕作先生に相談したところ」 「カルピスが良い、って事になったと」 「そういうことだね。『響きがいい。大いに繁盛するだろう』と太鼓判だったそうだ」 「実際、定番商品だからな。たいしたもんだ」 ちなみに山田耕作先生とは、現在でも知られる童謡「赤とんぼ」「待ちぼうけ」「かえろかえろと」を始めとする様々な曲を作曲し 指揮者としても、あのベルリン・フィルハーモニー管弦楽団などを指揮した事があるという。 「ちなみに山田先生は1965年没、つまりその功績の多くは戦前だ。当時の西洋と東洋の力関係を鑑みれば驚くべきと言えるね」 「まさに日本一主義にぴったりって訳だな」 俺の言葉に、物分りがいい生徒を前にした教師のような顔でにっこりと笑う。 もっとも俺にはそんな経験ほとんどないが。 「そう言うなよキョン。僕が見るにキミの潜在学力、この場合、物分りのよさと言うのかな? これは大したものだと思うんだ。あまり自分を卑下するなよ」 「変に持ち上げるな。落ちた時に痛いだろうが」 「ふふ、そういうところさ」 再び一女子中学生の顔になって笑う。 珍しいといえば珍しい、……どこが珍しいのかと言われると説明に困るが……笑みで、佐々木は笑う。 「だがねキョン。そもカルピスが生まれたのは、創業者である三島海雲の失敗にあった、という見方もあるんだ」 「失敗? 煮込みすぎたら出来ちゃったとかそんな感じか?」 「くく、ちょっと違うかな」 三島海雲は、当初「白華洋行」という商社を立ち上げモンゴルで活動したという。 しかし最終的に事業は失敗し、38歳で裸一貫になって日本に帰国。 今風に言えば「負け組」だったらしい。 「しかしそこからが凄かった」 帰国後、モンゴルで飲んだ乳飲料「ジョッヘ」を思い出した彼は、それを参考にオリジナル飲料としてカルピスを完成。 濃厚な原液は常温保存しても腐敗しにくい性質を持っていたこともあり、一般家庭の備蓄用に売れたほか 戦中はビタミンを付加した「ビタカルピス」が軍隊の補給品として採用された。 この時、軍隊という厳しい環境で、ごく稀に飲める特別な飲料として印象に残ったのも 高級飲料として普及した一因だったという見方も出来るらしい。 戦後は贈答用としても広く普及している。 「……というのは余談だが、要は、一度の失敗で諦めることはないって事さ。常に挑戦し続けようじゃないか」 「随分バイタリティがあるおっさんだったんだな」 「話をそらすなよキョン」 「くっくふ」 笑い方を真似してごまかそうとしたら喉に詰まった。 く、慣れないことはするもんじゃねえな。 「喉が詰まったなら飲料で滑らすことだ。そら」 佐々木の手にした白い液体がするりと俺の喉を滑る。 おい、確かにありがたいが良いのか? 「構わないさ」 残ったカルピスを俺に押し付け、佐々木は笑う。 思わず俺の申し訳なさが吹き飛ぶような、遠慮を消し飛ばすような、楽しげな笑顔で笑っている。 「それよりキョン、どうだい?」 「うん? ああ美味いぜ。ありがとよ」 「だろう?」 氷の溶け切ったグラスを回収し、笑う。 味を反芻していると、ようやくその笑顔の理由に見当がついた。 「さっきも言ったが、やはり僕はこのくらい薄まった奴が好きなんだ。キミも気に入ってくれるなら嬉しいよ」 してやったりって顔には思うところがない訳じゃないが、まあ確かに悪くない。 これが佐々木の好みか。まあ、これも悪くないな。 )終わり 「ところでキョン、カルピスと言えば、カラダにピース、というキャッチフレーズなんだが」 「ホント皆、語呂合わせって好きだよな」 「くく、そうだね」 いつものように俺の顔を覗き込みながら、口元を釣り上げる。 「そこで僕も語呂合わせをしようか。大事なのはマスターピース、だよキョン」 「鉄道模型のメーカーがどうした?」 意外な趣味だな。 「いや違うよ。この場合、腕試し、挑戦ってとこかな」 「カルピス創業者は一度事業で失敗しつつも、その時の経験を元に大きな成功を手にした。つまり失敗だって無駄じゃないのさ。 きっとどんな辛いことも、悲しいことも、無駄に終わる事は無い。成功への欠片が眠っていると考えればいい」 「かと言って昔ばっかり振り返っても意味は無いだろ」 「そうだね、それだけじゃ意味が無い」 くつくつといつもの笑い。 「大事なのはバランスさ。キョン、キミはキミでもっと温故知新をするべき面もあると思うよ」 「そうか?」 「そうさ」 「だから大事なのはバランスなのさ。僕が理性と本能の調整に苦労しているようにね」 言って俺の腕を取ると、くるりと腕を絡ませてくる。 おいこら歩きにくいだろうが。 「そうだね。確かに昔よりも身長差が開いてしまったからなあ。あの頃もっとこうしていれば良かったのかもね」 「恥ずかしい事を言うな」 「くく、断る」 「代わりにこんな事が出来るようになったしね」 人のコートの前を開くと、するりと中に滑り込んでくる。すっぱり入れるのは確かに身長差が広がった為だが 「なおさら恥ずかしいぞコラ」 「くふふ、聞こえないね」 俺のコートから頭だけ出し、愉快そうに喉を震わせた。 「そうさ、失敗にだって価値が無いわけじゃない。失敗したから敗因が解る。失ったから大事だと解る。だから挑戦し続けられる」 『だから、私はここにいるんだ』 最後に大事そうに付け足して、くすくすと雪空の下で楽しそうに笑う。 そんな、大学四年のある日の事。 )終わり